毎年10月になると小学校では視力検査が行われます。
当院の視力回復療法を実施中の児童たちも受けています。
左右の視力はそれぞれに検査するのに、普段慣れているはずの両目の検査はなぜしないの?
というご質問を良く受けました。
左右の目に入る光の信号はそれぞれに脳内で再構築され映像として認識されます。
左の眼球を通して入った信号は左で見た映像です。
右の眼球を通して入った信号は右で見た映像です。
それぞれの画像を処理していますが、では左右同時に脳内に入った映像はどのように処理されるのでしょうか。
その人の経験や脳の処理能力によって構築される画像に違いが出ます。
そしてより良く見えるように再構築されるはずなのです。
つまり左右の片方ずつの視力より、両目で見た時の視力の方が良くなるのが普通です。
そしてこのことはクラスの席の位置で後ろでも見えるが、視力は弱いとされることもあります。
現実に左0.4、右0.6だが、両目だと0.8という子供たちも沢山みえるのです。
ぜひメガネ屋さんや学校では両目ではどうなのかを検討していただいて、メガネを作ったり、席順を考えてほしいと思います。
というのも実際の話,、左右の視力で決められたメガネでは合わず、苦しい思いをしている方も多いのです。
左右のメガネのレンズを通して入ってきた光の信号は目の水晶体で再度屈折し脳に信号を送ります。
脳内視力は本来優れているはずですから、自力で調整していたはずなのにメガネの力を借りたことにより、ちょっと違った映像を構成してしまいます。
そのため、なんだかメガネをかけた方が疲れるし、見にくいからメガネを外してしまった、などという方も出てきます。
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