赤ちゃんの視力はもともと遠視であるという学説があります。
では何故大人になると視力が弱くなるのか?という疑問が生まれます。
テレビなどで放送されたこともありますので、ご存知の方も多いと思いますが、アフリカのマサイ族の視力は良くて、視力6.0とも8.0とも言われています。
その視力を持つ必要があるからです。
狩猟の為にはそのくらいの視力がないと獲物を捕らえることができません。
ではなぜ我々は近眼になるのでしょうか。
我々の生活環境に原因があるといえます。 |
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1、ストレス
精神的ストレスであれ、肉体的ストレスであれ、ストレスは自律神経のうち交感神経を興奮させ、血管を収縮させ、瞳孔を開き、活動を活発にさせますが、最終的には眼の周りの重要な筋肉の血行を悪くし、視力減退の原因になります。
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眼球を動かす筋肉に栄養を補給している血管が沢山あります。
交感神経の興奮は血管を収縮させ、血行を悪くします。
血行が悪くなると、眼球移動筋の栄養不足がおこり、レンズのピントを上手く合わせられなくなります。
一過性のものなら良いのですが、継続して栄養不足が起こると視力減退に繋がります。 |
特に2番の毛様体や6番にある瞳孔括約筋、20番付近の瞳孔散大筋の筋力が弱まってくるとピントだけでなく絞りが悪くなります。 |
2、生活環境
長時間に渡ってパソコン・ゲームをしている。部屋を暗くしてテレビ・本などを見ている。更に背中を丸めてゲームなどをしていると、頚椎の歪みが生じ、視力低下を招きます。
また、メガネやコンタクトレンズを常時使用していることも原因です。
本来メガネやコンタクトレンズは遠くを見るための補助具です。
遠くを見るためのピント調整する筋肉を助ける為ですが、脳はそのことを認識し、筋肉に楽を与えるような調整をします。
近くを見るときは必要ないのです。にも拘らず常時メガネやコンタクトレンズを使用していると、脳はもっと筋肉(体)にとって楽になるようにと、更に近視を進めてしまいます。
メガネを常用しているのにドンドン視力が悪化していくというのはこのためです。
そのためメガネやコンタクトレンズは近くを見るときは外すのが良いのです。
(コンタクトは取り外しが大変なので、できるだけメガネにした方が良いのです。)
できるだけ裸眼で生活し、視力を取り戻す必要があります。
私自身も大学受験時視力が極端に落ち、しかも大学ではマスプロ授業が流行り始め、見にくい大スクリーンのテレビ授業がありました。
この時更に視力が落ち、とうとう眼鏡屋さんの世話になりました。
しかし、あまりにメガネが鬱陶しいので、その授業以外では使用しないようにしましたところ、これが幸いしまして、視力は左0・6 右0.3 両眼0.7でとどまりました。
その後当院の視力回復療法を自分でも実施したところ1.0になり、老眼にも困らず、50代後半の今でも書籍の漢字のフリガナ(ルビ)が読めるのです。
3、社会環境
アフリカのマサイ族には近視はないとされていますが、彼らに都市生活をしていただくと、瞬く間に視力は低下します。狩猟の為に遠くを見る必要がなくなり、都市で生活をするため近くばかりを見ているからです。このように現代人の生活は遠くを見る機会が減ってしまう。眼(=脳)は近くを見ることにピントを合わせてしまっているためです。
都市生活をしている私たちにとって遠くを見る必要がなくなったのと、パソコンなど近くのものを見る機会が多すぎ、脳は(=眼)近くを見るために必要な状況を自ら作っているのです。
それ故この脳に新しい情報をプレゼントしてあげれば視力は回復する可能性があるのです。
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